子育てポートフォリオ

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【1歳-2歳】歩行完成期の発達ガイド - イヤイヤ期準備と幼児食移行完全版

1歳-2歳の幼児の発達段階と育児のポイントを詳しく解説。歩行の完成からイヤイヤ期の始まりまで、幼児食と自立心を育むケアをご紹介します。

2025年9月28日

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子育てポートフォリオ

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2歳
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イヤイヤ期
幼児食
言葉の発達
自立心
【1歳-2歳】歩行完成期の発達ガイド - イヤイヤ期準備と幼児食移行完全版
1歳0-6ヶ月:歩行確立期
身体の発達

1歳-2歳は「歩く子ども(トドラー)」期と呼ばれ、身体能力・言語能力・社会性が急速に発達する時期です。歩行の完成からイヤイヤ期の始まりまで、この時期の発達と育児のポイントについて詳しくご紹介します。

1歳0-6ヶ月:歩行確立期

身体の発達

  • 歩行:1歳2-3ヶ月頃までに安定した歩行
  • 走る動作:1歳半頃から小走りができる
  • 階段:手すりにつかまって上り下り
  • 体重増加:ペースが緩やかになる(月200-300g程度)

発達のポイント

運動面の発達

  • 転ばずに方向転換ができる
  • しゃがんで物を拾い、立ち上がる
  • ボールを蹴る動作
  • 大人の手を引いて歩く

手指の器用さ

  • クレヨンで殴り書き
  • 積み木を2-3個積む
  • スプーンを使って食べようとする
  • ページをめくる(数ページずつ)

この時期に必要なアイテム

歩行関連

  • 外用の靴:足の発達に適したもの
  • 安全な歩行環境:転倒対策済みの空間
  • 押し車・カート:公園遊びに

知育・遊び用品

  • 大きめの積み木:誤飲しないサイズ
  • お絵かき用具:クレヨン、大きな紙
  • 楽器おもちゃ:太鼓、タンバリン、マラカス
  • ボール:柔らかく大きめ

1歳6ヶ月-2歳:自我芽生え期

身体の発達

  • 走る:安定して走れる
  • ジャンプ:両足で飛び跳ねる
  • 階段:手すりなしで上れる子も
  • 体重・身長:1歳時の1.2-1.3倍

言語発達の大きな変化

1歳6ヶ月頃

  • 単語数:20-50語程度
  • 2語文の始まり:「ママ、いた」「ワンワン、いる」
  • 指差し:要求・共感・質問の指差し

2歳頃

  • 単語数:200-300語程度
  • 2語文の完成:「これ、ちょうだい」「パパ、いない」
  • 質問:「これ、なに?」が頻発

社会性・自立心の発達

自分でやりたがる

  • 服の着脱(まだ上手にできない)
  • 歯磨き(大人の仕上げが必要)
  • 食事(スプーンやフォークを使いたがる)

イヤイヤ期の始まり

  • 「イヤ」「ダメ」を多用
  • 自分の思い通りにならないと癇癪
  • 大人の提案を拒否する

幼児食への移行

1歳0-6ヶ月の食事

食事の基本

  • 回数:3回食+おやつ2回
  • 硬さ:歯茎でかめる程度
  • 味付け:薄味(大人の1/3-1/2程度)

食事量の目安(1回分)

  • 主食:軟飯80g、食パン8枚切り1枚
  • 主菜:魚・肉15g、卵1/2-2/3個、豆腐40-50g
  • 副菜:野菜・果物40-50g
  • 乳製品:牛乳100ml、ヨーグルト80g

1歳6ヶ月以降の食事

幼児食の特徴

  • 硬さ:大人の食事に近づける
  • 味付け:徐々に大人に近づける
  • 形状:一口大にカット

新しく食べられるもの

  • 生野菜:きゅうり、トマトなど
  • 刺身:新鮮なもので少量から
  • ナッツ類:細かく刻んで(丸ごとは3歳以降)

自分で食べる力を育む

環境設定

  • 子供用テーブル・椅子:足がつく高さ
  • 専用食器:落としても割れないもの
  • エプロン・お手拭き:汚れてもOKな環境

食事のマナー

  • 手を合わせる:「いただきます」「ごちそうさま」
  • 座って食べる:立ち歩かない約束
  • 食べ物で遊ばない:基本的なルール

安全対策の重要ポイント

歩行期特有の危険

転倒・転落

  • 階段:両端にゲート(上りたがるため)
  • 窓・ベランダ:子供の手の届かない高さにロック
  • 家具の角:すべてにコーナーガード

誤飲・誤食

  • 小さなもの:床に落ちているものの徹底除去
  • 薬剤:手の届かない場所+チャイルドロック
  • 植物:毒性のある観葉植物の撤去

外出時の安全対策

公園・遊び場

  • 対象年齢:遊具の対象年齢を必ず確認
  • 目の届く範囲:常に視界に入る場所で
  • 水場:池や川には絶対に近づけない

交通安全

  • 手つなぎ:道路では必ず手をつなぐ
  • チャイルドシート:後ろ向き推奨(2歳まで)
  • ハーネス:人混みや駅でのはぐれ防止

発達を促す遊びと関わり方

運動発達を促す遊び

室内でできる運動

  • 音楽に合わせて踊る:リズム感とバランス感覚
  • 障害物コース:クッションや椅子を使って
  • ボール遊び:投げる、蹴る、転がす

公園での遊び

  • 滑り台:階段の上り下りと滑る楽しさ
  • 砂場遊び:手指の器用さと創造性
  • 追いかけっこ:走る動作の完成

言語発達を促す関わり

日常的なコミュニケーション

  • 実況中継:行動を言葉で説明
  • 選択肢を与える:「リンゴとバナナ、どっち?」
  • 質問に答える:「これなに?」に丁寧に答える

読み聞かせのコツ

  • 毎日の習慣:同じ時間に読む
  • 子供のペース:興味のあるページで立ち止まる
  • 繰り返し読み:同じ本を何度でも

おすすめの絵本・おもちゃ

1歳0-6ヶ月向け

  • だるまさんシリーズ:リズム感のある文
  • いないいないばあ:予測できる楽しさ
  • 動物の絵本:鳴き声や動作の真似

1歳6ヶ月-2歳向け

  • はらぺこあおむし:色彩豊か、数の概念
  • ぐりとぐら:ストーリー性のある内容
  • のりもの絵本:男女問わず人気

イヤイヤ期への対応

イヤイヤ期の理解

なぜイヤイヤするのか

  • 自立心の芽生え:自分でやりたい気持ち
  • 言葉の未発達:思いを伝えられないもどかしさ
  • 感情のコントロール:まだ未熟な感情調整能力

具体的な対応方法

予防策

  • 選択肢を与える:「赤い服と青い服、どっち?」
  • 時間の余裕:急がせずゆっくりと
  • 環境作り:イヤイヤしにくい状況を作る

イヤイヤしている時

  • 共感する:「嫌だったね」と気持ちを受け止める
  • 代替案を提示:「これはどう?」
  • 気をそらす:違うことに注意を向ける

してはいけないこと

  • 感情的になる:大人も一緒にイライラしない
  • 無理強い:力で押さえつけない
  • 放置する:安全な場所で見守る

月齢別 1日のスケジュール例

1歳0-6ヶ月

7:00  起床・朝食
8:00  自由遊び
9:30  おやつ・牛乳
10:00 外遊び・散歩
11:30 室内遊び
12:00 昼食
13:00 昼寝
15:00 おやつ・牛乳
15:30 室内遊び・絵本
17:00 夕食準備手伝い
18:00 夕食
19:00 お風呂
20:00 絵本・就寝準備
21:00-7:00 夜間睡眠(11-12時間)

1歳6ヶ月-2歳

7:00  起床・朝食
8:00  自由遊び・お手伝い
9:30  おやつ
10:00 外遊び・公園
11:30 室内遊び・お絵かき
12:00 昼食
13:00 昼寝(1-2時間)
15:00 おやつ
15:30 室内遊び・パズル
17:00 夕食準備手伝い
18:00 夕食
19:00 お風呂
20:00 絵本・静かな遊び
21:00-7:00 夜間睡眠

よくある悩みと対処法

食事に関する悩み

偏食が始まった

  • 成長の証拠:好みが出てくるのは正常
  • 無理強いしない:嫌いなものを無理に食べさせない
  • 工夫する:調理法や盛り付けを変える

遊び食べをする

  • 適量を出す:最初から少なめに盛る
  • 時間を決める:30分程度で切り上げ
  • 環境整備:テレビを消して集中できる環境

睡眠に関する悩み

夜泣きが復活した

  • 昼間の刺激:新しい経験の処理で脳が興奮
  • 生活リズム:就寝・起床時間の見直し
  • 安心感:添い寝や背中をさする

昼寝をしない

  • 活動量:午前中の運動量を増やす
  • 環境作り:暗く静かな部屋で
  • 無理強いしない:横になるだけでもOK

言葉の発達に関する悩み

言葉が遅い

  • 個人差:2歳までは大きな個人差がある
  • 環境作り:たくさん話しかける
  • 相談:2歳で2語文が出ない場合は専門家に

発音が不明瞭

  • 発達過程:3-4歳まで不明瞭は正常
  • 正しく返す:「ワンワン」→「犬だね」
  • 焦らない:時間をかけて発達する

1歳半健診・2歳の節目

1歳半健診のチェックポイント

身体発達

  • 一人歩きができる
  • 積み木を積める
  • なぐり書きができる

言語発達

  • 意味のある言葉を話す
  • 簡単な指示を理解する
  • 指差しをする

2歳の発達目標

運動面

  • 走る・跳ぶができる
  • ボールを蹴れる
  • 階段を一人で上れる

言語面

  • 2語文を話す
  • 50語以上の語彙
  • 名前を言える

社会性

  • 簡単なお手伝いができる
  • 他の子への関心を示す
  • 基本的なルールを理解する

まとめ

1歳-2歳は、赤ちゃんから幼児への大きな変化の時期です。

この時期の重要ポイント

  • 安全対策を徹底しながら自由に探索させる
  • 言葉かけを増やして言語発達を促す
  • イヤイヤ期を成長の証として受け止める
  • 自立心を尊重しながら見守る

歩けるようになると世界が大きく広がり、言葉が出始めるとコミュニケーションが楽しくなります。一方で、自我が芽生えることでイヤイヤも始まります。この時期の関わり方が、その後の親子関係の基礎となります。

子どもの成長を喜びながら、安全に配慮して、たくさんの体験をさせてあげることが大切です。イヤイヤ期は大変ですが、成長の証として温かく見守ってあげてください。

注意事項 この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスに代わるものではありません。発達について心配なことがあれば、必ず小児科や発達相談機関にご相談ください。

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