出産準備リストに「哺乳瓶」と書いてあるが、何本要るのかは書いていない。搾乳器は手動と電動があるらしいが、どちらを買えばいいのか分からない。授乳用品は種類が多いわりに、自分に何が要るのかが決まらないものです。
この記事は、これから授乳用品をそろえる人に向けて、選ぶときに見る観点をまとめたものです。読み終えると、生まれる前に買っておくものと、後から足しても間に合うものが分かります。
特定の製品を勧める記事ではありません。 当サイトは哺乳瓶や搾乳器を扱っておらず、使った感想を書ける立場にないためです。ここに書いているのは、種類ごとの違いと、絞り込む手順だけです。
もう1つ。買いそろえるより先に決まらないことがあります。 母乳がどれくらい出るか、赤ちゃんが哺乳瓶を受け入れるかは、生まれてみないと分かりません。生まれる前に全部そろえないほうが、結果的に無駄が減ります。
母乳・ミルク・混合のどれになるかで、必要なものが変わります。ただしどれになるかは選べるとは限りません。だから先に買うのは、どのスタイルでも使うものだけにするのが安全です。
| 授乳スタイル | 中心になるもの | ほとんど使わないもの |
|---|---|---|
| 母乳が中心 | 授乳クッション、母乳パッド | 調乳の道具一式 |
| ミルクが中心 | 哺乳瓶、調乳の道具、消毒用品 | 搾乳器、母乳パッド |
| 混合 | 哺乳瓶、授乳クッション | 外せるものが少ない |
生まれる前に買うのは、哺乳瓶1〜2本と授乳クッションで足ります。 それ以外は、どのスタイルになるか見えてから足すほうが確実です。哺乳瓶は退院後すぐ必要になることがあり、授乳クッションはどのスタイルでも使うので、この2つだけが例外にあたります。
哺乳瓶選びで悩みやすいのは本体の素材ですが、赤ちゃんが飲むかどうかを左右するのは乳首のほうです。
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素材は3種類
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素材は3種類
| 素材 | 重さ | 扱いやすさ |
|---|---|---|
| ガラス | 重い | 洗いやすく、においが移りにくい。割れる |
| プラスチック | 軽い | 持ち運びしやすい。傷がつくとにおいが残りやすい |
| PPSU(樹脂の一種) | 軽い | 傷に強い。価格帯は上 |
家で使うならガラス、持ち歩くなら軽いもの、という分け方が分かりやすいところです。1本目で迷うなら、洗いやすいガラスから入って、外出が増えたら軽いものを足す形にできます。
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何本要るかは、洗う回数で決まる
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何本要るかは、洗う回数で決まる
必要な本数は「1日に哺乳瓶を使う回数」ではなく、その回数を1日に何回洗うかで割った数です。
- 使うたびに洗って消毒するなら、1〜2本で回ります
- まとめて洗うなら、洗うまでの回数分だけ要ります。夜中のぶんを朝にまとめるなら、その本数です
自分がどちらになるかは、生活が始まってみないと分かりません。だから先に何本も買わないほうが確実です。まず1〜2本で始めて、洗うタイミングが見えてから足してください。
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乳首はサイズと穴の形で分かれる
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乳首はサイズと穴の形で分かれる
乳首はサイズ(出る量)と穴の形で分かれています。サイズは月齢の目安で表示されていますが、目安であって決まりではありません。
判断するのは月齢ではなく、飲んでいる様子です。
- 時間がかかりすぎて途中で疲れるなら、サイズが小さい
- むせる、口の端からこぼれるなら、サイズが大きい
穴の形は、傾ければ出るものと、吸う力で出るものに分かれます。前者は飲む力がまだ弱い時期に、後者は自分で吸えるようになってから向きます。どちらもサイズと組み合わせて選ぶことになります。
サイズの表記はメーカーごとに違います。 他社の乳首は付かないことも多いので、本体と乳首は同じメーカーでそろえるのが基本です。表示されている月齢の区切りも製品ごとに違うため、パッケージの表示を見てください。
搾乳器はどれだけの頻度で使うかでタイプが決まります。性能の順ではなく、使い方の違いです。
| タイプ | 向いている頻度 | 引き換えになること |
|---|---|---|
| 手動 | ときどき、外出先で | 時間がかかる。手が疲れる |
| 電動(片側ずつ) | 定期的に、仕事復帰の前後 | 音がする。片側ずつになる |
| 電動(両側同時) | 毎日、何度も | 大きく、価格帯も上 |
使う頻度が読めないうちは買わないのが順当です。搾乳が必要かどうかは、母乳の出方と預ける予定が決まってからでないと判断できません。
短期間しか使わない見込みなら、レンタルという選択肢もあります。産院や自治体で貸し出していることもあるので、買う前に確認する価値があります。
出産準備リストに載っていても、生まれてから買って間に合うものがあります。
- 調乳の道具一式(ポットや専用のケトル)。ミルクを使うと決まってからで足ります
- 消毒グッズ。哺乳瓶を使い始めてからで間に合います。方法は煮沸・薬液・電子レンジがあり、どれを選んでも構いません
- 母乳の保存用品。搾乳するかどうかが決まってからです
- 授乳ケープ。外出が増えてからで足ります
先に買って使わなかった、がいちばん多いのがこの4つです。準備リストは「あると便利なもの」を全部並べているので、そのまま買いそろえると余ります。
- どこで授乳するか。ソファか、ベッドか、床か。授乳クッションの高さと形が変わります
- 哺乳瓶を洗う場所と乾かす場所。シンクの近くに置き場が要ります。数を増やすほど場所を取ります
- 消毒をどの方法にするか。煮沸なら鍋、薬液なら容器、電子レンジなら専用ケース。方法を決めてから買うと、道具が重複しません
3つとも家の側の条件です。製品のスペックより先に、ここが決まると候補が絞れます。
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先にそろえすぎて、使わないまま終わる
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先にそろえすぎて、使わないまま終わる
いちばん多い形です。母乳が十分に出て、搾乳器も調乳の道具も使わなかった、という結果はよくあります。
対策は、生まれる前に買うのは哺乳瓶1〜2本と授乳クッションまでにしておくことです。足りなければ後から買えます。
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哺乳瓶を嫌がって、買い足すことになる
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哺乳瓶を嫌がって、買い足すことになる
赤ちゃんが特定の乳首を受け入れないことがあります。先に同じものを何本も買うと、丸ごと無駄になります。
対策は、まず1本だけ買って試すことです。受け入れることが分かってから本数を増やせば、買い直しが起きません。
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消毒の方法を決めずに買う
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消毒の方法を決めずに買う
煮沸用の鍋を用意したのに電子レンジ用のケースも買った、というように重複しやすいところです。
対策は、キッチンの空きと自分の手間の感覚で先に1つ選ぶことです。どの方法でも衛生面の目的は同じなので、続けられるものを選んで構いません。
ここだけは省略しないでください。
ミルクの作り方は製品の表示に従ってください。 お湯の温度は細菌を防ぐために決められているもので、時短のために下げてよい手順ではありません。作り置きの可否や、飲み残しの扱いも表示に書かれています。
搾母乳の保存は、産院や自治体の指導と保存バッグの表示に従ってください。 保存できる時間は、冷蔵か冷凍か、また状況によって変わります。記事の一般論で判断せず、指導を受けた内容を優先してください。
授乳中に大人が眠ってしまわない環境にしてください。 ソファや大人用のベッドで抱いたまま眠ってしまうのは、赤ちゃんにとって危険です。眠気が強いときは、授乳が終わったら赤ちゃんを寝床に戻してから横になってください。
当サイトで扱っているもののうち、授乳まわりで工程が減るものを挙げます。
夜中の計量を無くす。 眠い状態で粉を量るのは、いちばん失敗しやすい工程です。1回分ずつに分かれている形のものだと、この工程が消えます。らくらくキューブは1袋で1回分になります。
実際に使ってレビューしたアイテム

手元だけを照らせるようにする。 夜間の授乳で天井の照明をつけると、寝かしつけからやり直しになります。授乳ライトは明るさを変えられて、ベッドサイドに置いておけます。
飲めているか不安なときに測れるようにする。 ベビースケールは寝かせた状態で測れます。ただし日ごとの数字は、飲んだ量や排泄でも動きます。増えているかどうかは、週や月の傾きで見てください。
いずれも無くても回ります。困っている工程がある人だけ検討してください。
夜間の授乳を2人で分けるには、分け方を負担の軽い順にまとめています。
授乳用品でいちばん効くのは、製品の比較ではなく買う順番でした。
- 生まれる前に買うのは、哺乳瓶1〜2本と授乳クッションまで
- 哺乳瓶は乳首で決まる。本体と乳首は同じメーカーでそろえる
- 搾乳器は使う頻度が読めてから。短期間ならレンタルも選べる
授乳スタイルは選べるとは限りません。決まってから足すほうが、結果として無駄が減ります。
授乳まわりで使うものは食事シーンのページにもまとめています。
免責事項: 本記事の情報は執筆時点のものです。アイテムの仕様や価格は変更される場合があります。ミルクの調乳方法・搾母乳の保存方法は各製品の表示と、産院や自治体の指導に従ってください。授乳や赤ちゃんの健康に関する判断は、必ず小児科医・産科医・助産師など専門職にご相談ください。

